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所在地・愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1
地図(google map)宮中の四方拝で遥拝される一社。主祭神・熱田大神・相殿神・天照大神・素戔嗚尊・日本武尊・宮簀媛命・建稲種命。草薙神剣を有する。
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四方拝・正月の宮中祭祀、昔、御所の清涼殿で属星・天地・四方神々・山陵を拝んだ。35代皇極天皇の雨乞い四方拝が文献初例(紀)。現在は神宮・天神地祇・神武天皇陵・先帝三代陵・氷川神社・賀茂神社・石清水八幡宮・熱田神宮・鹿島神宮を拝される
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1893年に神明造に建て替える前は、尾張造と呼ばれる独特の本殿であった。現在は当時の別宮・八剣宮を移築したものが、氷上姉子神社で観られる
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「初日本武尊所佩草薙横刀、是今在尾張國年魚市熱田社也」景行天皇の御世、能褒野で薨した日本武尊の妃・宮簀媛命が草薙剣を奉斎鎮守したのが創建と言われる。
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名古屋市南部の熱田台地南端に鎮座する。古くは伊勢湾に突出した岬上に位置した。
古地図参照。現在は干拓が進み面影はない。
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熱田大神=草薙神剣を御霊代・御神体としてよせられる天照大神とされている。又、日本武尊との関わりの深さから尊ではないかとも云われている
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宮簀媛命=日本武尊の妃。尾張國造、天火明命の子孫、乎止与命の娘
「秀真伝」によると、
武田王(武田八幡宮に祀られている・
地図)・佐伯命(三河の御使連の祖と先代旧事本紀は伝える)の二人を産んだとされる。
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建稲種命=宮簀媛命の兄。景行天皇・成務天皇の御世、朝廷に仕える。日本武尊東征の副将軍。妃玉姫との間の娘、金田屋野姫命は15代応神天皇の皇后、仲姫命の母である
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三種の神器=『天叢雲剣(草薙剣)』熱田神宮の御神体・・『八咫鏡』伊勢神宮の内宮の御神体・・『八尺瓊勾玉』皇居吹上御殿の剣璽の間に保管
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七本楠・境内の大楠は樹齢千年を超える。弘法大師の手植えと言われている。
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草薙剣・素戔嗚命が櫛名田姫を助けた時現れた剣、12代景行天皇・日本武尊が神宮倭媛命より授かる、38代天智天皇・道行が盗だ為宮中に、40代天武天皇・占により熱田神宮に、81代安徳天皇・壇ノ浦で紛失、84代順徳天皇・神宮所有の剣より選択
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信長塀・永禄三年(1560年)織田信長が桶狭間の戦いの勝利の御礼として築いた土塀
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熱田神宮別宮 八剣宮・43代元明天皇の勅命により神剣を造り祀った事を創祀とする
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熱田神宮別宮 八剣宮・建築様式をはじめ、年間神事の全てを本宮に準じる。織田信長が長篠出兵の際社殿の修造を命じ、徳川家康は拝殿等の修造を命じ、徳川綱吉は本殿の造替えを行った記録が残る。
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日本武尊が尾張で宮簀媛と逢った時『大御酒盞』が捧げられる場面が日本書紀に有る、熱田での酒造りは古く、尾張酒見神社・三河酒見神社には千年以上昔の酒造りの記録が残る